採用で大切なこと

採用で大切なことは、自社の風土・文化・考え方に沿わない人を採用しないということです。

とてもシンプルですね。

では、自社の風土・文化・考え方とは何か?

突き詰めると、会社の組織文化・考え方は、2つのタイプに分かれます。

一つは、利己的一時的成功法則に基づく組織文化・考え方です。

もう一つは、利他的永続的成功法則に基づく組織文化・考え方です。

利己的一時的成功法則に基づく文化・考え方というのは、自分がたくさんの給与や賞与を貰うために(利己)、売上や利益を伸ばせる人が優れているという文化・考え方の会社です。みんなが自分のためにがんばればよいとします。なぜ学ぶのかというと、人より優れるため、つまり自分の利益を多くするために学ぶという考え方です。

利他的永続的成功法則に基づく文化・考え方というのは、人に喜んでもらうために(利他)、周り(顧客や仲間)に貢献できる人が価値があるという文化・考え方の会社です。みんなが人のためにがんばればよいとします。なぜ学ぶのかというと、人に貢献するため、つまりみんなを幸せにするために学ぶという考え方です。

今の学校教育では、「なぜ学ぶのか?」という問いに対する答えは、「自分のため」「自分が将来いい会社に入って、いい給与をもらうため」だというのが多いと思います。つまり、一般の学校教育では、利己的一時的成功法則に基づく考え方になっている学生が多いわけです。

利己的一時的成功法則に基づく文化・考え方の会社であれば、そういう学生を採用すれば、自社の文化・考え方と一致するので、会社に合わない人を採用してしまうという問題は生じません。

しかし、会社を永続的に発展させたい、お客さんに喜んでもらうために仕事をしてほしい、仲間の個性を活かして一人ひとりを輝かせることでチームで成果をあげてほしい、仲間みんなを幸せにするためにがんばってほしい、という思い(理念)を持って経営していこうとすると、普通に学校教育を受けた学生を、単に、学歴や能力で採用すると、自社の文化・考え方に合わない人を多く採用してしまうことになります。

もし、会社を永続的に発展させていと思っておられる経営者の皆様は、採用を間違えると、経営者の思いに反発する社員が後を絶たなくなり、社内がいつまでもギクシャクしてしまいます。社員の反発を恐れて、辞められては困ると思って、言いたいことも言えないようになっているなら、採用が間違っている可能性が高いのです。

採用は、経営の根幹の問題です。採用に最大限のエネルギーをつぎ込んで、自社の組織文化・考え方に合う人を見抜いて採用する仕組みを構築することをお勧めします。

どのように採用の仕組みを作ればいいのか分からない場合は、いつでもご相談ください。