「就業規則は、有給休暇とか、残業代とか、休日とか、社員の権利ばかり書かれていて、できればあんまり社員に見せたくないねぇ。」
「就業規則は、問題社員が出たときに、会社を守るためのルールですよね。」
そんな言葉をよく耳にします。
でも、それって、もったいなくないですか?
会社に入って、同じ釜の飯を食う仲間として、一緒に働いてもらう社員の、入社から退職までの会社人生の中で起こる様々な出来事に対するルールが書かれているのが、就業規則です。
同じ志(理念・ミッション)に共感した仲間が、人生の多くの時間を費やすことになる会社での生活について書かれた文書を、「社員に見せたくない」とか「問題社員を罰するためもの」というのは、あまりにももったいない。
私はそう思います。
では、就業規則を、どんなふうにしていけばいいのか?
私もいろいろ試行錯誤を繰り返してきました。
・就業規則の作成の「目的」は、志(理念・ミッション)の実現だと明記する。
・その志(理念・ミッション)に、社員の幸せに関することを入れる。
・社員の良い面が発揮されやすいルールにする。 etc.
でも、就業規則を作成した後は、それを日々の人材育成のツールとして使われることはありませんでした。何かトラブルがあったときに参照して、その問題を解決するのに使われていました。
もっと、ほかにやり方があるのではないか?
某経営者勉強会に参加する社労士の仲間といろいろ検討したこともあります。
でも、なかなかいい方法は見つかりませんでした。
ところが、去年の秋ごろに私が開催した「就業規則セミナー」に、飛び込みで、一人の会社経営者が参加されました。
その経営者:「わくわく就業規則をつくりたい!」
私:「それはいいですね!!」
その後、意気投合し、今年の1月末に、ほかに「わくわく就業規則」に共感した人事コンサルタント、社労士、マーケター、弁護士に加わってもらって、1泊2日で、箕面温泉に合宿に行きました。
1日目は、「わくわく」って、そもそもどういうこと?・・・について、熱い議論を繰り返しました。朝の9時から夜の7時、そして夕食後もぶっ続けで。
でも、なかなかみんなが“これだ!”という定義にたどりつきませんでした。
仕方なく、「もう、温泉に入ってゆっくり寝よう。」ということで、箕面温泉を堪能して、眠りにつきました。
「明日になれば、何かひらめくかも」と期待しながら。
つづく・・・